2005年右乳房全摘、局所再発・多発肝転移・多発骨転移・胸膜播種転移治療日記。

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納得できない誤差



先月末、ウィッグを注文した。


通院している病院内にある美容院で。



そろそろ猛暑も終わる時期。
季節は少しずつ秋へ近づいている。
今、自宅では帽子もウィッグも被らず・・・つまりスキンヘッドの頭のままで過ごしている。
かなり快適。
外出する時はインナーキャップに襟足付け毛をつけて帽子を被る。
これも涼しくてそれなりに快適。

でも帽子を被れないような場合があると困る。
そんな時はウィッグの出番なんだけど・・・。
3年前に買ったウィッグはいかにもヨレヨレで、それよりも今の顔に全然似合っていない。
もう一つのウィッグはどこかにしまい忘れて思い出せなくて見つからない。

ドセタキセルの治療が決まった時、通販で一つ購入した。
初めてのセミロング。
前髪は自分でカットして・・・案外自分では気に入っていた。
そのセミロングのウィッグをつけて息子にコメントを求めると
「・・・・・よく・・わからん」
コメントとはいえないコメント。
両手で顔を隠して、もう一度聞いてみた。
「・・・いいんじゃね」
つまり「顔」に問題があるということか?
主人にも聞いてみた。
「・・・・悪いけど・・全然ピンとこない。というか、今のおまえはスキンヘッドが一番似合ってる」
モデル並みの容姿ならこの「おはげ」で町を歩く勇気もあるんだけど、自分のこの情けない容姿では
恥ずかしいばかり。

そんなこともあってウィッグの新調を考えていた最近。
先日の3クール目の治療の時、治療センターに展示してあったウィッグを試着してみた。
ショートボブな感じのウィッグ。
あまり期待せずに暇つぶしくらいな気持ちで試着したのに、予想外にいい感じだった。
「あっ、かわいい〜じゃん」
2.3人のナースがおだててくれた。
「そおぉ?」
以外にも『これだ!』と思えるほど自分のイメージにピタッと合った。
それはとてもナチュラルだった。
こんなウィッグが欲しかった。
探していたものがこんなに近くにあったなんてラッキーだと思った。
「病院内の美容室が取り扱っているから、帰りに寄って行けば?」
看護師さんの案内でその気に入ったウィッグを持って治療を終えてから院内の美容院へ寄った。
そしてその場で試着したものと同じウィッグを注文した。

1週間後注文の品が届いたと連絡があった。
とても楽しみで久しぶりにウキウキした気持ちで出かけた。
初回のみカットはサービスというお話だった。
届いたウィッグを被ってみた。
「・・・なんか違う・・」
真新しいそれは着けてみるととても違和感があった。
「これ・・試着したものと同じものですよね?」
確認するも間違いないと言う。
どう被ってみてもそれはひよこが一目で気に入ったウィッグではなかった。
前髪の感じは全然違うし・・分け目もつぶれていてとても目立っていた。
トップのボリュームも無い。
でも、試着したのは1週間前のこと。
もしかしたら自分の記憶が間違っていたのかもしれない。
そう思うとそれ以上何も言えなかった。
重くて長すぎる前髪をカットしてもらい会計しようとして・・・。



                                 今日買ったウィッグ

39900円。結構高い。
アクリル・人毛MIX。
39900円も払うのに気に入らないものは買えないと思った。
「もう一度、先週試着したウィッグを被ってもいいですか?」
見本として置いてあった・・ひよこが気に入った・・ウィッグを被ってみた。
やっぱりコレだ。
さっきのとは全然違う。
妥協なんてできない。
「カットしていただいたウィッグがこれと同じものとはとても思えませんが・・・」
と主張したけれど美容院のスタッフには理解してもらえなかった。





「注文した品とこんなにも違う品にとても御代は払えない」とその日は帰った。
それから3日後、美容院のスタッフから電話があった。
「メーカーが査定をするのでもう少し待って下さい」との話だった。
査定というのは見本のウィッグと注文して届いたウィッグを比較するのだそうだ。
届いたウィッグを見本と同じものだと言うのはとても消費者をバカにしていると思った。
あれでは“詐欺”と呼びたいくらいに違いがある。
消費者生活センターにでも訴えたい!と本気で思った。





それから2日後、再び美容院から電話があった。
ようやく店長と名乗る人からの電話だった。
「メーカーの話では、手作りの工程でどうしても多少の誤差は出てしまう。それは仕方の無いこと」
「多少の誤差」ではとうてい納得できるはずもなかった。
あくまでも「誤差」と主張するメーカーと美容院。
だとしたら何度注文してもきっと同じことだと思った。
「じゃぁ私が気に入ったこの見本のウィッグを売ってください」



                  

注文してから13日。
今日、ようやくウィッグが手元に届いた。
カットの必要もないくらいイメージ通りの見本のウィッグ。
この1週間・・・ウィッグの件で気持ちがもやもやしていた。
いろいろあったけれど最終的には自分の気に入ったウィッグを買うことができてよかった。
妥協なんてしなくてよかった。
「ウィッグ」って私たち闘病する女性にとってはとても重要なパーツ。
気に入らないウィッグなんて気持ちまで塞いでしまう。
“がんを生きる”には少しでもストレスを減らすことが大切。




ウィッグは価格も装着感もイメージも・・・
納得できるものを買わなきゃね☆           (・e・)




終わらない夏 
 



記録更新!



今日もまた9月の最高気温の記録が塗り替えられた。



今日は昨日にも増して朝から太陽がギラギラと照り付けていた。
猛暑の予感。
ノイトロジンの注射のため汗だくになりながら自宅を出た。
バタバタするのが嫌だったので、予約時間の15分前・8時45分に病院に着いた。
病院の駐車場から病棟まで歩くだけなのに・・くらくらする。

病院勤務がお休みの日でも、朝少しだけ出勤しているというひよこの主治医が診察医だった。
スムーズな診察のおかげで注射後すぐに自宅へ戻ると10時少し前。
すでに室内の気温は30℃を超えていた。
温度計を持ってベランダへ出てみると、見る見るうちに赤いアルコールが上昇する。
あっという間に45℃!
これ以上・・上がったら壊れてしまうんじゃないか?と怖くなって、途中で計測を止めた。





昨夜もいつからなのか記憶にないほど連続の熱帯夜だった。
真夜中の3時半に暑くて目が覚めた。
すぐに寝付けずラジオを聴いたり・・音楽を聴いたり・・PCの電源を入れたりして時間をつぶした。
明け方明るくなってきた5時ごろ、少し眠ることができた。
睡眠不足は身体を弱らせる。
抗がん剤投与中のがん患者としては、メリハリのある生活を心がけたい。






今年の夏は抗がん剤と猛暑に苦しんだ。 
終わらない夏は・・忘れられない夏になる。   (・e・)






抜け殻同然だったひよこを主人が連れて行った。


隣街の心療内科クリニック。




2007年4月のことだった。
今日まで通い続けている心療内科のドアを初めて叩いた日。

Drによる診察があった。
乳がんが肝臓に転移していること・今の化学療法のこと・・毎日眠れないほど不安な気持ちでいること・・などを自分の言葉で伝えた。
涙なんて出ない。
ただ、淡々とまるで他人事のように言葉にできた。
「深刻な状況ですね。貴女にふさわしい・・経験の豊富なカウンセラーに予約を取ってみます。大至急対応します。予約が取れましたら後日ご連絡いたします」
安定剤・抗うつ剤を処方して頂いてその日は帰った。

翌日、処方された抗うつ剤を飲んだ。
その日はなんだかとろとろして・・一日ベッドで過ごした。
抗うつ剤は睡眠薬なのかと思ったほど・・意識が朦朧としていた。
翌日はその薬が怖くて飲むことを止めた。

そしてその日は化学療法の日だった。
ウィークリー・タキソール5クール目。
主治医から今後の治療方針の話があった。
「6クール終わったところでCT検査と血液検査をしましょう。その結果次第でホルモン療法に切り替えるのか?今のままタキソールを続けるのか?あるいは別の化学療法にするのか?・・僕としてはひよこさんが辛そうなのでホルモン治療がいいのかな?と思いますが・・・」
4月から代わったばかりのDrが言う。

「えっ?エンドレスでタキソールでなくてもいいんですか?」
再発がわかった時の主治医からは「効いているうちはタキソール」と言われていた。
「ホルモン治療で少し様子をみながら・・増悪してくるようなら化学療法という方針でいいと思います。ひよこさんも少し休みたいでしょ?」
この主治医の言葉はとても嬉しかった。
再発したばかりで、幅広い知識などなかった自分は「死」ぬまで化学療法を続けなければいけないんだ・・と思っていたから。
『また・・髪が生えるんだ!』と思ったら暗闇に一筋の光を見た気がした。

その日の夜、心療内科クリニックから電話があった。
「2週間後、カウンセリング予約がとれました」



運命とも言えるH先生との出会いだった。



8月の終わり
 


昨日、8月31日は日帰りドライブに誘われた。


県境の辺りまで。






今年の夏は、ひよこの治療・義母の入院・娘の帰省等があり家族旅行など出来る家庭環境ではなかった。
毎年、楽しみにしていた主人との旅行も今年はかなわなかった。
それでも、ひよこは病気をかかえながらハワイへ行ったし、娘の暮らす東京へも行くことができた。
不完全燃焼だったのは主人だったのかもしれない。

8月30日の夜、帰宅すると突然
「明日は仕事を休む!日帰りで何処かへ行こう!!」
大きな仕事が一つ片付いたようで気持ちにも余裕ができたようだった。
3クール目の点滴治療からまだ日が浅かった昨日でもあり心配はあったけれど、薬による吐き気のコントロールができていたひよこは、手足のしびれと舌の痺れが気になる程度、ドライブなら・・とそのアイデアに賛成した。
吐き気を抑えてくれるステロイドに感謝。





もともとひよこは「道の駅」が好き。
今年はまだ行っていなかった。
「行きたい!行きたい!」と常日頃から主人に口うるさいくらい連れて行ってくれるようお願いしていた。
標高500メートルの道の駅。
地元ならではの採れたての野菜や果物をお値打ちに買い求められる。
そこに行くと何が「旬」であるのか一目でわかる。
そして、その作物を生産しているであろう、おじいちゃん・おばあちゃんに思いを馳せる。
「こんな立派な・・・よく作れるよな〜」と感心するばかり。
我が家の家庭菜園なんて、子どもの遊びのようなものばかりで・・情けない。
ついつい「あれもこれも・・・」と欲張って買い込んで来てしまう。






山間の集落を抜けて走る道路は信号も少なくて快適。
見上げる空には大きな積乱雲。
外気温を示す表示はは38度!
色づいた稲穂の上を舞う赤とんぼも暑いだろうに・・・。
今年の夏の異常気象は人間ばかりか、動物や昆虫や植物にとっても厳しい気象条件になっているに違いない。
娘の言った言葉がふと思い出された。
「エアコンがないと暮らせない時代になっちゃうのかな〜?」



                           さっぱりとした紫蘇ジュース


今日も見上げる空は360度・・積乱雲ばかり。
秋の雲はどこにも見当たらない。



                               飯田のりんご



永すぎる夏かも。              (・e・)



老化現象
 


最近、細かい字が読めない。


手帳を開いた時、文庫本を読む時、悲しいけれど文字がかすむ。



生まれて初めて眼鏡をあつらえた。
老眼鏡。
めがね店で視力を調べてもらったら、1.0と0.7。
どちらかというと近視。
おまけに乱視もはいっているらしい。





特に見えずらい訳ではないけれど、老眼鏡をかけたほうが文字がはっきりくっきり見える。
さすが道具!





最近、毎日頭痛がしたり肩が凝るのはもしかして視力が原因しているのかしら?
と思って2.3日老眼鏡をかけて作業をしてみた。
期待に反して逆に疲れる。
ウィッグのネットでも頭が痛むひよこはめがねのフレームさえ頭痛の一因になるみたい。
めがねを長時間かけていると、更に頭がガンガンしてくる。
逆効果かも。

それでも眼鏡というのはある意味気分転換になる。
髪がなくて・・眉毛も薄くなって・・メリハリの無い顔にはいいアクセントにもなる。
おはげちゃんの顔に老眼鏡をかけて、主人に見た目の感想を聞いてみた。
「男か女か、わからん」
って、とっても失礼なコメントだった!



蓄積された抗がん剤が
老化を加速させていることは間違いないような気がする。 (・e・)



娘の帰省
 


今日、娘が帰省した。


東京の空気をまとって、最後に会った彼女と変わらない彼女が帰って来た。




主人は朝からソワソワしている。
挙動不審というか落ち着きがないというか・・・。
ひよこの話す言葉もあまり耳に入らないようだった。
「今、どの辺りなの?」
「何時ごろ着くの?」
あれこれ聞いてくる。
ひよこは頻繁に電話で話をしているからいつも娘を身近に感じていた。
「電話代わる?」って聞くと「うんん・・いいや・・」と言って娘の声もここ暫くは聞いていない主人。
さぞかし今日という日が待ち遠しかったに違いない。


“青春18切符”を使って在来線を乗り継いで帰って来た娘。
「新幹線はもったいなくて乗れない」と言う。
少し不憫な気もするけれど、『若いときの苦労は買ってでもせよ』とのことわざを信じたい。





10日ほどこちらに滞在する予定と言っている。
今夜の食卓は久しぶりに賑やかなひと時だった。
家族が揃う・・・って、当たり前なんだけど今の我が家にとっては貴重な時間。
義母もこの場に居てくれたらもっと嬉しいのに・・・。





4月から全力疾走して来た彼女。
ここは貴女の家だから、遠慮なく甘えてしっかり充電するんだよ☆  (・e・)




夏の夕ぐれ
 



今日は立秋。




暦では秋の始まりらしいが、まだまだ暑くて盛夏という表現がぴったりな今日。
全国高等学校野球選手権大会が開幕した。
暑くて退屈な毎日に少しは弾みがつきそうかも。
高校球児の爽やかな笑顔とみなぎる闘魂にはとても好感がもてる。
あの子もこの子も息子にしてしまいたいほど素敵!

しばらくはTVに釘付けの毎日になりそうな予感がする。





通院から始まった土曜日の今日。
G−CSF ノイトロジンの皮下注射。
泣きたくなるほど痛い注射・・・でも、この注射のおかげで治療が継続できる!と思うと我慢もできる。





夕方からは義父と主人と3人で食事に出掛けた。
隣街の中華料理店。
吐き気が治まってくると、あれもこれもいっぺんに食べたくなって仕方が無い。
餃子・八宝菜・酢豚・回鍋肉。
本当はとっても美味しいはずなのに・・・いつもの味と違う!?
これが味覚障害?
せっかく食べられるようになったのに、美味しいと思えないことが悲しい。
こんな当たり前の楽しみまでも奪われてしまう抗がん剤治療。
良好なQOLを保ちながら治療する・・・って、どうしたらいいの?


自宅に帰る途中、遠くで打ち上げ花火が見えた。
そうか・・・今日は花火大会だったっけ!?
夕ぐれの空に上がる花火は何となく遠慮しているかのようにぼんやり輝く。
夏の宵。
この時間になると、通りの両側に立つ家々にもぼつぼつ灯がともりはじめ、日中の暑さもようやくおさまり、かすかな涼しさを感じる。
夏至のころに比べると、日没の時間も早くなり・・ああ、日が短くなったなぁ・・とやっぱり秋を意識する。







遠いむかし、花火を見に行ったとき。
義母に買ってもらったりんご飴を『さあ、食べるぞ!』と意気込んだ瞬間
足元に落としてしまった息子の途方に暮れた悲しそうな顔がふっと浮かんだ。    



そんな彼も
今日はひよこの知らない誰かと花火大会に出かけて行った。  (・e・)




2度目の脱毛と・・・猛暑
 



日本で一番暑いここ東海地方。



7日連続の猛暑日とニュースで言っていた。




連日うだるような暑さにそろそろ疲れてきた。
梅雨時はあんなに太陽を心待ちにしていたのに、数週間前の記憶なんてあっさり忘れてしまう。
不満だらけの日常。
髪が半分以上抜けて、見た目の抗がん剤の副作用が出てくると、周りも自分も一気に病人モード。
自分自身に嫌気がさす。

ちょっと・・・落ち始めてるのかも。

今日も昨日にも増してうだるような暑い一日。
自宅から一歩も出ることも無く、朝起きたままの格好で一日ダラダラと過ごす。
暑さの問題はエアコンをつければ解決すること。
その人工的な空調が好きではないひよこは日中はスイッチを入れない。
(一人でエアコンなんて・・・貧乏性なだけ?)
扇風機を回しっぱなしにして、保冷剤で太い血管を冷やす。
気持ちいい。





開け放った南の窓からは時折いい風が入る。
この瞬間が好き。




これと言って何かする気力も無く、無駄な一日を過ごしてしまったか・・と思う反面、こんな風に季節を感じながら穏やかに過ごす時間も、とても愛おしく感じる。
パラパラとこぼれ、肌にからみつく抜け毛がチクチクして鬱陶しいけれど、2度目の脱毛は3年前の時よりも気持ちに余裕を持って受け入れられる。

がん患者として、少しは成長した?・・・かな。







明日は通院。
血液検査がある。
骨髄はどの辺りで安定しているのだろうか?
今週の化学療法は予定通り点滴できるだろうか?

肝臓の腫瘍は・・・縮小してるだろうか?




気になることばかり。                     (・e・)


高校球児の夏
 


今日も通院。


ノイトロジン3本目。今度の採血結果が楽しみでもある。



「第92回全国高等学校野球選手権」が始まっている。
今日は愛知大会2回戦を観戦してきた。
というか母校の応援に・・・行ってきた。
過去にも何度も応援する機会はあった。
でもなかなか球場まで足を運ぶまでには至らなかった。
今年はどうしても行きたかった。
息子のクラスメートや同級生がグラウンドで熱い戦いを繰り広げている。
見逃せない。






感染症に気をつけなければいけないひよこは、応援団席とは少し離れたベンチから応援した。
じりじりと容赦なく照りつける梅雨明けの太陽。
額を流れる汗が心地良かった。
頬を撫でる風が爽やかだった。
カメラ片手に声援や拍手で選手たちに一人エールを送った。






結果はさよなら・・・負け。
彼らの夏は終わった。
彼らの甲子園への夢は汗と涙とともに散った。






それでもナインは強豪相手に堂々と戦った。
選手も・・ベンチも・・みんな真剣な目をして、とてもいい顔をしていた。
笑顔がまたいい。最高!
途中鳥肌の立つ場面もあり、体調がベストではないひよこを連れて来てくれた主人に感謝したい。
やっぱりTV中継で観るより断然いい。
球場の雰囲気が好き。
甲子園にはかなわないけれど、なかなかのドラマがある。

真っ赤な顔で楽器を奏でる吹奏楽部の演奏。
大声を張り上げる背番号の無い野球部員。
在校生や現職員やOB。
わが子を・・チームを・・ドキドキハラハラしながら見守る保護者。
グラウンドに注がれる眼差しは、みな等しく熱く温かい。
居心地がとてもいい。


野球は本当に9回裏まで何が起こるかわからない。
ゲーム・セットを聞くまでは確かなエンドはない。
人生もそうかもしれない。
チャンスだったり偶然だったり・・奇跡だったり。
最後の最後まで何が起こるのか誰にもわからない。

人生も野球も・・・闘病も似ている。
共通して言えることは『最後まであきらめない』かな。






野球部のみんな・・・とっても・とっても・・かっこいいよ☆        (・e・)




影の一番短い日
 


昨日は夏至。


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                        お茶を買い求めた店で・・サービスの一服


太陽黄経は90度。
北半球では太陽の南中高度が最も高く輝き、一年中で一番日が永くまた影は最も短くなる日。
極地では白夜。


omattya4.jpg



そして父の手術日でもあった。




数日前より父の主治医からの手術の説明があったり、また義母の主治医からの説明があったり・・・
バタバタの毎日だった。
自分的には休薬の週だったからまずまずの体調で、まあまあ思い通りに動き回れて良かった。

昨日は午後からの手術に合わせ早めに父の病室へ出掛けた。
すでに姉が来ていた。
予定通り13時から始まったオペ。
2時間くらいで終わる・・・予定だった。
15時をまわっても何の連絡も無い。
15時30分を過ぎる。
何の情報も無いまま待たされる時間は不安な気持ちをあおるばかり。

16時を過ぎた頃、看護師が声をかけてくれた。
「終わりましたので家族待合室でお待ち下さい。」
姉と兄と3人で待っていた父の病室からオペ室の隣の部屋へ移動した。

じきに手術着のままの主治医が顔を出し・・両手には銀色のお皿を持っていた。
「予想以上に「がん」が食い込んでいました。十二指腸まで浸潤していましたから・・肉眼で見える箇所は全て切除しました。胆嚢も摘出しました。」
主治医が手袋をした手で摘出した病巣を開いて説明してくれるが、とても直視できなかった。
『自分の乳房もこんな風に主人に見せ説明をされたんだ・・・』と思い出さなくてもいいことが思い出された・・というより『こんな状況だったんだろうか?』と想像がふくらんだ。

時間がかかってしまったのは予想以上に「がん」が広がっていたからと言う理由だった。  




昨日は薄日は差したものの影が見えるほどの陽射しもなくどんよりとした梅雨空の一日。




夏至は・・・ひよこにとっても永い・・永い・・一日だった。         (・e・)


不吉な連鎖 その3
 


義父が下血した。



昨日不安そうにひよこに打ち明ける。
「鮮やかな色?」
「ふん・・・赤い血が便のときに出る・・・。」
「“痔”かもしれんよね?痛みはある?」
「ちっとも痛くない。」

鮮血とういことは内臓疾患の可能性は低いかな?
でも肛門の入り口付近なら鮮血もありえるのかも?
素人ながらひよこも色々思いを巡らせる。
でも義父を安心させられるような言葉は見つからない。

「今日すぐ病院に行ったほうがいいよ。検査してもらわないと・・・。」

帰宅した義父はかかりつけ医から紹介状を書いてもらって総合病院を受診したと言った。
ひよこのかかっている病院だ。
今日、胃カメラの検査、一週間後に大腸検査をすることになった。


義父まで入院になったらはっきり言ってパニック!


義母に始まって・・・実家の父・主人・義父の検査続き。
後期高齢者を親に持つ年代になって誰もが通る道。
なのはわかっているけれど、なにもこんなに立て続けに重ならなくてもいいじゃない・・と嘆きたくなる。
おまけに東京の医者知らずの娘でさえ止まらない咳に不安を覚え呼吸器科を受診したと言っている。一人でさぞかし不安だっただろうに。
今日は息子も体調不良で学校を欠席して自室で寝ている。

いったい我が家はどうなっちゃってるんだろう?
4月から家族がバラバラになって・・何かが狂い始めているような気がしてならない。
『連鎖を断ち切る!』と言ったひよこも自信喪失。
さしあたって自分の治療だけは集中しないと・・診察予約日も忘れてしまいそうだから。

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                                   ベランダから見える空

今日は朝から青空が覗いてる。
強い日差しに当たって、体が目覚めるような気持ちになる。
体調も幾分いい。
この2・3日分を取り返さなきゃ!
行かなきゃ・・行かなきゃ・・と思っても足が向かなかった父の病室。
今日は行けそうな気がする。


soraA.jpg


今こうしてPCに向かっていると西・北の窓から冷んやりとした乾いた風が吹き込んでくる。
南よりの湿った重たい風よりも好きかな。
だるさの無い、頭痛の無い、身体がとても嬉しい。
抗がん剤に耐え続けているこの身体が愛おしく褒めてやりたくなる。



父に会いに行ってこよう。            (・e・)




PS. 【未承認薬 使用可能に】

    今朝の朝刊のトップ見出しに驚いた。
    治療の選択肢が広がる・・・その先に希望の光が見える。
    『ドラッグ・ラグ』の解消を体を張って最後まで訴え続けた恒子先生に聞か
    せてあげたかった。
    小倉恒子先生・・・ありがとうございます。 

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010061602000047.html