父の胃がんが再発した。
眼科のOPの日に入院したと連絡があった。
父は81歳。
昨年6月、胃がんが見つかり手術をした。
かなり進行した状態だったけれど、リンパ節転移もなかったため、術後は無治療で経過観察をしていた。
術後6ヶ月の検査では異常はなかったという。
術後1年の検査はどうだったのかは聞いていない。
というより、術後1年の検査をしたのかどうかも確認していない。
最近、食事ができない日が続き、検査をして再発が発覚した。
すい臓とリンパ節に転移しているとDrの説明があった。
転移した腫瘍が胆管を圧迫しているため胆汁がうまく流れないのだそうだ。
この胆汁を人工的に体外に出す処置が必要ということで、PTCD (経皮経肝胆管ドレナージ)という処置をしていただいた。
病院のベッドに横たわるやせ細った父を見舞うのも辛い。
耳も遠く目もよく見えず、会話という会話もできない。
今の父は、何のために治療して、何のために生きるのか、たぶんもう自分でも判断ができないのだと思う。
もろもろの延命治療がはたして父の幸せに繋がるのかどうか、私にもわからない。
そうかといって積極的治療をしないという選択も父を見殺しにするような気持ちになる。
実家を出て嫁いでいる私が口を挟むようなことではないのだけれど・・・
がん患者でありながら、がん患者の家族でもあり、考えさせられる。 (・e・)