西よりの風がカラッとして心地よく、今日は素晴らしい五月晴れ。
抗がん剤の副作用と腰痛から、ようやく回復できそうな体には、もったいないほどのお天気。
原因のはっきりしない腰痛は、ほぼ回復したようだけれど、また別の部分が痛み、まだまだ不安が残る。
色々な痛みのあれこれは、抗がん剤の副作用と紙一重で、自分の体なのに良くわからない。
もう少し経過観察をすることで、はっきりしてくるのかもしれない。
来週はCT検査がある。
きっと、想像ではない現実の情報が、納得させてくれるはず。
ドセタキセルの味覚障害はなかなかしつこく、ただ美味しく食べたい、というささやかな楽しみも奪う。
吐き気が治まってくるとその反動で食欲が一気に出てくるというのに、皮肉なものだ。
昨日、夫の提案で二人バーベキューにチャレンジしてみた。
屋外・炭火・・という条件が、味覚を刺激して、少しは美味しく食べられるかもしれない、と思った。
バーベキューといっても、立派なセットがあるわけでもなく、七輪に炭を熾して金網をのせて・・というお粗末な代物。
それでもやはり風を感じながら食事をすると、美味しい。
思っていたほど食べられなかったことが残念だけれど、こんな風にのんびり食事をする時間に癒されたことに満足だった。
「ご飯が食べられるでしょ?」(だから、大丈夫)
過去に言われた3人目の主治医の言葉が思い出された。
夫に言わせると「今となっては名言だな」と笑う。
エンドレスな治療を続けていると、本当にそうだな・・と思う。
食事ができ、ぐっすり眠ることができ、適当に家事ができ、時々好きな時間を過ごすことができる、当たり前のような日常が実はとてもかけがえのない毎日なのだと、つくづく想う。
最後のおこげご飯が一番美味しかったかも
ご飯が食べられる今を楽しみたい。 (・e・)