先週のワクチン注射の日、マーカー結果を聞いてしまった。
オフレコで。
通院途中に咲くクレマチス
名前を呼ばれて、いつもと同じように処置室に入ろうとしたその日は、いつもの場所にはDrから説明を受けている患者さんがいらっしゃって、どうしたものかと迷っていたら、ナースにすぐ隣の診察室に入るように言われた。
Dr不在の空いた診察室で注射を待っていると、元主治医が突然入ってみえた。
「あれっ、今日はワクチン?」
久しぶりの主治医との再会は、何故かほっとする。
「体調はどうですか?」
と聞いてくださるから、近況を簡単に報告した。
元主治医は、患者さんの引継ぎ等のため、今月までは不定期に来院されているとのこと。
数日前に採血した結果(マーカー値)が気になっていたから、思いきって聞いてみた。
「10日に採血したのですが、結果・・出ていますか?」
すぐに電子カルテを開き確認してくれる。
「どうかな〜? あっ、出ていますね。 ぎりぎり基準値内ですよ」
上がってる。
しかも、ちょっと勢いの良い右肩上がりだ。
「・・・」
誤差の範囲とはとても言えない今月のマーカー値を聞いて、返す言葉が見つからなかった。
本来、2週間後の主治医の診察時でなければ知ることのできなかった採血結果。
下がっていなかった結果に、聞いたことを少し後悔したけれど
「ゆっくり考える時間がとれて、良かったじゃないですか!?」
と励ましてくださる元主治医に感謝して、次回の治療は、考えるまでもなく、減薬せずに投与する意思があることを伝えた。
「えっ?そうなんですか?」
と少し驚いた風だったけれど、それ以上治療について話が展開されることはなかった。
帰り際
「〇〇先生(主治医)には、僕がカルテを開いている時に、偶然に見えてしまったことにでもしておいて下さい」
と患者と主治医の関係をも気遣って下る。
私が無理を言って聞き出したことなのに・・
大丈夫ですよ。オフレコですから。 (・e・)