2005年右乳房全摘、局所再発・多発肝転移・多発骨転移・胸膜播種転移治療日記。

<< June 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

Honolulu一人歩き
 


今日6月30日11時15分。 日本時間は7月1日6時過ぎくらいかな?



ホノルル一人歩き2日目。

honolulu2.jpg


昨日からは一緒に行った姉親子と別行動をしている。
最初は姪任せだったので地理がさっぱり頭に入っていなくて迷子状態だったけど、だいぶ楽しめるようになって来た。

honolulu4.jpg


さっきカメラショップに入ってレンズクリーナーを買ってみた。
片言の単語を駆使して店員さんにカメラの故障を伝えた。
レンズに故障原因がありそうなことがわかった。
わおぉ〜!ショック!!

honolulu6.jpg


レンズの汚れが原因かも?と思っていたひよこはレンズクリーナーを購入予定だった。
でも汚れが原因でないことがわかった。
クリーナーは必要なかったけれど結局クリーナーを断れなかったので購入しちゃった><
ドンマイ!?


こちらの子供たちはもう夏休みに入っているようで、街には家族ずれの親子がいたるところにいる。
流暢な英語を話す子供たちの会話に違和感を感じる。
というか、うらやましい!?

honolulu1.jpg




万が一再びパスポートを使う日が訪れるならば、その時は語学力をスキルアップしてから旅立ちたい。
乳がんの転移もジェムザールで縮小させて、もう少し時間をかせげるといいのになぁ。

hoholulu5.jpg


これからワイキキに戻って、オーガニック・カフェでランチしようかな?(・e・)




PS. 行って来ました。 「マリーズ・ヘルス・フード・オーガニク・カフェ」

obaniku1.jpg  

obaniku2.jpg


ハワイ産食材たっぷりのヘルシーフード!
こちらに来て初めて『美味しい』と思える味に出会いました。
ひよこ好みの味でした♪

oganiku3.jpg


スタッフのお姉さんも日本人?日本語で優しく対応して下さって感激。
夕飯用にノンオイルのお弁当を買って、久しぶりのご飯と野菜の煮物をホテルの部屋で頂きました☆


   
ダイヤモンド・ヘッド
 



今日6月29日 


ホノルル到着4日目。
少しこちらの生活に慣れてきました。
でも・・・〈チップ〉の習慣が無いから食事の度にモタモタしています><


今朝は早朝よりダイヤモンドヘッドに登りました。
ホノルルのシンボル、ダイヤモンドヘッド。
ガイドブックによると、30年前の噴火によって形成された標高232mの死火山。


daiyamondo1.jpg


途中きつくて何度も挫折しかかったけれど、年配のご夫婦に励まされ何とか山頂までたどり着きました。

daiya3.jpg


ワイキキを見下ろす山頂からの眺めに感動!


daiya6.jpg


こうして頂上に到達できたのも抗がん剤ジェムザールの休薬のおかげかも?
休んでは登り、また休んでは登り、ヘロヘロになりながらも山頂までたどり着けた自分は「本当にステージ4のがん患者だろうか?」と思ってしまうくらい不思議。
これもハワイのパワースポット効果かな?


daiya2.jpg



daiya4.jpg


宿泊ホテルはワイキキビーチの真前で最高のロケーションです。
ビーチを散歩したり、ベンチでお茶しながらビーチを眺めながらボーっとしたり。
憧れのハワイでこうして海を眺めている自分が信じられません。
すべてに癒されます。

残念なことは言葉がうまく通じないことかな?!
もう少し英会話がスムーズにできたなら、もっと楽しい旅になったのに・・・
語学力不足を痛感しています。
残り少なくなったホノルル生活、おおいに楽しみたいと思います。


自宅でひよこの代わりに留守番・家事・仕事をしてくれている、主人と義父と息子に感謝です!


では、また。  アロハ〜♪♪           (・e・)

Honolulu
 


honolulu.jpg



行って来ます ♪              (・e・)



通院
 


ジェムザール休薬の週が終わった。



採血をしてから診察。
本来なら今日からジェムザール3クール目が始まる予定。
でも今日は採血のみ。

明日、ハワイへ行く。
ひよこは今日3クール1投目の点滴をして旅立つつもりでいた。
「・・・無理でしょ・・・ひよこさんには今回の旅行を楽しんで欲しいから、抗がん剤治療は旅行から帰ってからにしましょう。」
と主治医が言う。


yuuyake3.jpg


確かに点滴後は色々な面で体調が優れない。
でも抗がん剤治療している限り、ふつうの・・当たり前の楽しみを望んではいけないと思っていた。
「今日、採血して腫瘍マーカーを僕が確認しておきます。ひよこさんはマーカー結果気にせずにハワイを楽しんでください。今後の治療はハワイから帰ってから決めましょう。」

レジメン通りの治療を押し付けることなく患者のリズムに合わせて臨機応変に対応して下さる主治医に感謝したい。



yuuyake2.jpg


実家の父の術後の経過。
昨日から食事が始まった。
昨日は重湯、今日はお交じり。
半分くらい食べて(飲んで)いる様子。
術後の経過も順調のようでよかった。
安心してハワイへ行ける。

実は父の執刀医はひよこの主治医でもある。
姉やひよこが安心して父を残してハワイへ行けるように・・と手術日を調整して下さった。
主治医には親子共々感謝している。


yuuyake1.jpg


マーカーが上がっていようが、肝転移巣が増大していようが、ひよこはハワイへ行く!
帰ってきたら、あっちこっちの検査をして、もしかしたらもっとキツイ治療になるかもしれないことも覚悟している。



ウイッグの生活・・・できれば秋から冬になることが理想。




でも現実は厳しいんだな〜。       (・e・)




PS. 昨日の夕方、外が赤かった。
   燃えるような西の空だった。
   ハワイの夕焼けもこんな色をしているんだろうか?




地味な時間
 


雨降りの手仕事。



zouri3.jpg


布草履を編む。


zouri1.jpg



おととし知人に教えてもらって編み始めた。
面白かった。
もともと「布」が好きな自分には興味深かった。

zouri4.jpg


編みあがると・・平面な布とは違った味わいが出て、次から次へと編んでみたくなった。
鼻緒はどんな柄にしようかな?と考えるのも楽しい。
そんな時、頚椎への骨転移が見つかった。
痛みが強く力を必要とする草履作りを中断せざるを得なかった。

その後ゼローダの治療に変わり、副作用でもある手足症候群の症状で手のひらが痛く、昨年の夏も草履を編むことはできなかった。
編みかけの草履が納戸にころがったままだった。

zouri6.jpg


今年は編める!
頚椎の痛みも何とかゾメタでフォローできている。
ゼローダが耐性になってから半年。
チクチク・ヒリヒリしていた手足の皮膚も今は落ち着いている。

ジェムザールの副作用もあるけれど、体調のいい日に編んでいる。
地味に楽しい。
ラジオを聴きながら、PCで音楽を聴きながら、編んでいる。
「そんなに編んで・・どうするの?」
主人に言われる。
形に残るものをこの手で残したい・・・。

zouri5.jpg


そして大切な人に履いて欲しい。


この季節素足に心地いい。
洗濯機でジャブジャブ洗える。
お行儀悪いけど・・雑巾代わりになったりする時もある。



こんな地味な時間も・・・好き☆         (・e・)




PS. 義父の胃カメラと大腸検査の結果・・何も見つからなかったです。
    たぶん“きれ痔”かな?
    お騒がせしてご心配かけました。
    連鎖は断ち切れたかも?です。




ハピバな日
 


昨日6月22日は誕生日だった。



47歳。




42歳目前の乳がん告知の日から5年。
再発して肝転移して・・骨転移して・・放射線治療と抗がん剤治療を繰り返し今がある。
『がん』とわかった直後は怖くて怖くて不安で、自分の命にタイムリミットを自覚した。

5年経ってもまだ生きている。
体のあちこちにがん細胞を抱えてはいるけれど、毎日が充実している。
生きることが楽しい。
命より大切なものが見つかって病気になったことにも意味があると思えるようになった。
そして何より気持ちが楽になった。

一日一日を大切に生きて、来年も感謝の誕生日が迎えられるといい。





友人が食事に誘ってくれた。
嬉しかった。
声をかけてくれることに感謝したい。

ranti2.jpg


三段重の上には薔薇の花が1本ずつ添えられていた。
「ひよこちゃん!お誕生日だからどうぞ!!」
友人がさりげなく祝ってくれる。

ranti3.jpg


ドライフラワーにしてまたお返しできるといいかなぁ。


ranti5.jpg


ご飯はホタテとしょうがの炊き込み。
チョイスからもれた3種類の炊き込みご飯もお代わりができて満足。


ranti6.jpg


季節感をたっぷり取り入れた演出にお店の心意気を感じた。


ranti1.jpg


久しぶりに満足のできる食事を頂いたかも!?



メールや手紙で誕生日のお祝いの言葉を届けてくれる友人たち。
『おめでとう!』っていくつになってもやっぱり嬉しいね♪

「おっ!今日、6月22日やん。お母さん誕生日おめでとう!!」と息子が笑顔でてれずにさりげなく言う。
娘からも「おめでとうメール」が届く。
主人はおはようの代わりに「おめでとう」の挨拶だった。





みんな・・みんな・・ありがとう☆                     (・e・)




影の一番短い日
 


昨日は夏至。


omattya3.jpg
                        お茶を買い求めた店で・・サービスの一服


太陽黄経は90度。
北半球では太陽の南中高度が最も高く輝き、一年中で一番日が永くまた影は最も短くなる日。
極地では白夜。


omattya4.jpg



そして父の手術日でもあった。




数日前より父の主治医からの手術の説明があったり、また義母の主治医からの説明があったり・・・
バタバタの毎日だった。
自分的には休薬の週だったからまずまずの体調で、まあまあ思い通りに動き回れて良かった。

昨日は午後からの手術に合わせ早めに父の病室へ出掛けた。
すでに姉が来ていた。
予定通り13時から始まったオペ。
2時間くらいで終わる・・・予定だった。
15時をまわっても何の連絡も無い。
15時30分を過ぎる。
何の情報も無いまま待たされる時間は不安な気持ちをあおるばかり。

16時を過ぎた頃、看護師が声をかけてくれた。
「終わりましたので家族待合室でお待ち下さい。」
姉と兄と3人で待っていた父の病室からオペ室の隣の部屋へ移動した。

じきに手術着のままの主治医が顔を出し・・両手には銀色のお皿を持っていた。
「予想以上に「がん」が食い込んでいました。十二指腸まで浸潤していましたから・・肉眼で見える箇所は全て切除しました。胆嚢も摘出しました。」
主治医が手袋をした手で摘出した病巣を開いて説明してくれるが、とても直視できなかった。
『自分の乳房もこんな風に主人に見せ説明をされたんだ・・・』と思い出さなくてもいいことが思い出された・・というより『こんな状況だったんだろうか?』と想像がふくらんだ。

時間がかかってしまったのは予想以上に「がん」が広がっていたからと言う理由だった。  




昨日は薄日は差したものの影が見えるほどの陽射しもなくどんよりとした梅雨空の一日。




夏至は・・・ひよこにとっても永い・・永い・・一日だった。         (・e・)


CT検査結果
 


先週撮った主人の肺CT検査結果が出た。



どうしても仕事の都合がつかないという主人に頼まれて、ひよこ一人で聞いて来た。



【肺石灰化結節】 という診断名だった。
過去に結核に罹患した痕ではないですか?と聞かれたけれど、結核なんて初耳だった。
「結核が自然治癒して石灰化になることがあります。
特に悪性なものではないようですので経過観察をされるといいと思います。」

良かった。
安堵した。肩の力も抜けた。
過去の結核だろうが何だろうが・・今、何も悪いものが見つからなければそれでいい。
本当に良かった。



これで一つ心配事が消えた。連鎖が断ち切れるかもしれない。

外は土砂降りだけど、ひよこの心はちょっこし晴れた。          (・e・)





PS. ご心配頂いたみなさま・・ありがとうございました。



死なない心
 


「自分は絶対に死なない」




毎朝楽しみにしている連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』



今朝もいつもと同じように見ていてハッと気づかされた事があった。
ゲゲゲこと水木しげるが戦地でマラリアの高熱にうなされていたシーン。
周りの誰もが『もう・・助からないだろう・・・』と思うほど衰弱していた彼。
その時の自分を振り返り

「オレは絶対死なないと思っていた。」
「だから今の自分がある。」

みたいなことを言っていた。
自分を信じるってこういうことかな・・と思った。
そして今の自分はどうだろう?
残された時間に怯えて生きていたりする。
再発して・・肝臓にも転移して・・・近い将来必ず訪れるであろう『死』を覚悟している自分がいる。

そんな弱い心じゃだめなんだ!
そんな心には運も奇跡も起こらない。
ちょっとでも弱いことを考えたら病に負ける・・・そんな心のあり方を教えてもらった気がした。


oreganoA.jpg


今からでも遅くない。


barasinme.jpg
               イモムシ退治をしてから見事に元気になったミニバラ




「自分は死なない!」



と自分に言い聞かせよう。
不死身とはいかなけれど、再発乳がん患者でも長期生存して病を封じ込めたい。
そして何年か後に
「絶対に死なないと思っていた」
と話せる日をイメージして・・・                (・e・)





不吉な連鎖 その3
 


義父が下血した。



昨日不安そうにひよこに打ち明ける。
「鮮やかな色?」
「ふん・・・赤い血が便のときに出る・・・。」
「“痔”かもしれんよね?痛みはある?」
「ちっとも痛くない。」

鮮血とういことは内臓疾患の可能性は低いかな?
でも肛門の入り口付近なら鮮血もありえるのかも?
素人ながらひよこも色々思いを巡らせる。
でも義父を安心させられるような言葉は見つからない。

「今日すぐ病院に行ったほうがいいよ。検査してもらわないと・・・。」

帰宅した義父はかかりつけ医から紹介状を書いてもらって総合病院を受診したと言った。
ひよこのかかっている病院だ。
今日、胃カメラの検査、一週間後に大腸検査をすることになった。


義父まで入院になったらはっきり言ってパニック!


義母に始まって・・・実家の父・主人・義父の検査続き。
後期高齢者を親に持つ年代になって誰もが通る道。
なのはわかっているけれど、なにもこんなに立て続けに重ならなくてもいいじゃない・・と嘆きたくなる。
おまけに東京の医者知らずの娘でさえ止まらない咳に不安を覚え呼吸器科を受診したと言っている。一人でさぞかし不安だっただろうに。
今日は息子も体調不良で学校を欠席して自室で寝ている。

いったい我が家はどうなっちゃってるんだろう?
4月から家族がバラバラになって・・何かが狂い始めているような気がしてならない。
『連鎖を断ち切る!』と言ったひよこも自信喪失。
さしあたって自分の治療だけは集中しないと・・診察予約日も忘れてしまいそうだから。

soraB.jpg
                                   ベランダから見える空

今日は朝から青空が覗いてる。
強い日差しに当たって、体が目覚めるような気持ちになる。
体調も幾分いい。
この2・3日分を取り返さなきゃ!
行かなきゃ・・行かなきゃ・・と思っても足が向かなかった父の病室。
今日は行けそうな気がする。


soraA.jpg


今こうしてPCに向かっていると西・北の窓から冷んやりとした乾いた風が吹き込んでくる。
南よりの湿った重たい風よりも好きかな。
だるさの無い、頭痛の無い、身体がとても嬉しい。
抗がん剤に耐え続けているこの身体が愛おしく褒めてやりたくなる。



父に会いに行ってこよう。            (・e・)




PS. 【未承認薬 使用可能に】

    今朝の朝刊のトップ見出しに驚いた。
    治療の選択肢が広がる・・・その先に希望の光が見える。
    『ドラッグ・ラグ』の解消を体を張って最後まで訴え続けた恒子先生に聞か
    せてあげたかった。
    小倉恒子先生・・・ありがとうございます。 

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010061602000047.html