2005年右乳房全摘、局所再発・多発肝転移・多発骨転移・胸膜播種転移治療日記。

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逆Uターン
 


お盆前に帰省した息子が東京へ帰る日が来た。


夫が「送って行く」と言い出した。


お盆に帰省しない娘に会いたい気持ちもあったのだろう。
夏休みを利用して温泉にでも出かけようか・・と話していたのどけれど、結局彼らの部屋で泊まる旅となった。
14日の夜明け前に自宅を出発して、東名高速道路を3時間半ほど走り、東京に着いた。
息子を送りがてら部屋を訪ねることを事前に娘には伝えておいたけれど、玄関チャイムを鳴らした時、娘はビックリしてとび起きた様子だった。

夫にとっては3月の引越し以来の上京で、彼らの生活の様子が想像から現実のものとなって自分の目で確かめることができる機会となった。
「まあ、想定内だな」
自炊をしている形跡はなく、部屋は散らかり、相変わらずの生活ぶりだった。

夫の提案で4人揃って出かけることになり、浅草・上野方面へ出かけた。
子供たちが幼かった頃、毎年夏休みには2・3泊の旅行を続けてきたけれど、彼らが中学生になった頃から夫婦二人だけの旅になっていた。
皆で観光するなんて・・何年ぶりだろうか?
私が乳がんに罹患してからは初めてのことだった。






尋常でない暑さが身体に堪え、いつも最後尾をノロノロついて行く母だったけれど、そんな母を気遣い、時々後ろを振り返り立ち止まって待っていてくれる家族に支えられ、もう2度と無いかもしれない家族揃っての都内観光を楽しんだ。


16日、世間のUターンとは逆走して帰宅した。  (・e・)



Hot spring cure
 


GW初日の29日、奥飛騨温泉郷に宿をとり、湯治に行ってきた。


平湯バスターミナルでは雪が舞い、いつになく寒いGWの旅となった。






安曇野・飛騨。
目的は、そば・温泉・飛騨牛の炭火焼・・・観光地を巡る予定も無い旅。
抗がん剤の副作用からも復活でき次の治療までのわずかな時間に、楽しみを見つけて今を楽しむことは、長く闘病を続けるコツかもしれない。





時には、意識して日頃制限している諸々から開放されるのもいい。
塩分もアルコールもお肉も・・気にせず、食べることを楽しむ。
温泉にゆっくりつかって気を高める。





毎年のようにお世話になっている宿は居心地もよく、まだまだ生え揃わない頭髪でも平気で入浴できる。
ほかの宿泊客の視線が気にならないわけではないけれど、病気治療中だから仕方が無いじゃない、と強い気持ちで行動できる。
これも見知らぬ土地だからできることかな。
長時間人目にさらされる食堂での食事時は、さすがにウィッグをつけたけれど。

宿泊の翌朝、親しくなった宿のオーナーに、被っていた帽子を脱いで病気であることをカミングアウトした。
驚いていらしたが
「大丈夫だよ。またお待ちしていますから!」
と力づけていただき、また再びの宿泊を約束してチェックアウトした。

温泉に直接的な抗がん効果はないかもしれないが、間接的効果は間違いなくあると思う。
温泉に頻繁に足を運べる環境にはないけれど、これからも闘病のタイミングに合わせて、こんな楽しみを盛り込んで、闘病生活の楽しみの一つにしたい。






空気も水も美味しくて、何度訪れても飽きることのない飛騨。   (・e・)

下町小旅行
 


今日は都電に乗ってみた。


早稲田から三ノ輪橋までの荒川線。



バスのような電車のような・・とても趣のある車両は“チンチン♪”っと愛嬌のあるベルを出発時に鳴らす。
一日券を買って気の向くままぶらっと降りては駅周辺を散策し、各駅停車を楽しんだ。
線路沿いには桜の木がたくさん植えられていて、満開の時期でないことが残念だった。





荒川区役所前のホームからは、建設中のスカイツリーも見ることができた。
ちょっとラッキー!
でも、歩き続けているとだんだん手足が浮腫んでくる。
気持ちはあるのに足が重くだるい。
抗がん剤治療中の体では無理もないことかもしれない。

先週末の採血結果では、白血球が6300だった。
一回のG−CSF注射で白血球値が回復してくれて良かった。
おかげで慣れない土地での生活も無事に過ごすことができそうだ。
前日の夜は新宿で娘と食事をした。
日曜日の新宿の人出は多く、毎度のことだけれど人の多さに圧倒される。
人混みでも感染症に怯えることなく賑やかな街を楽しめて良かった。


治療しながらでも娘や息子と貴重な時間を共有できることに感謝したい。(・e ・)


共に白髪の生えるまで
 


二泊三日の思いつきの旅。






満足に歩けない自分が情けなかったけど、それはきっと抗がん剤の副作用だから・・
またきっとサクサク歩ける日が来ると信じている。






高層ビルの夜景が美しい都会のホテルも、ひなびた田舎の温泉宿も、非日常を感じるには十分すぎる。
少しの間、環境を変えて・・気分を変えて・・気力を充実させて
またいつもの今日を生きる。

たくさんの洗濯物が風に揺られている。
夫婦揃って出かけられたことに感謝して、また未来のプランに想いを巡らせる。
気つけば、今ではもう聞かれなくなった“フルムーン・グリーンパス”対象の私たち。



許されるなら共に白髪の生えるまで・・命を繋ぎたい。   (・e・)


mind charge
 


疲れた体をリフレッシュするために、五感を刺激する。


非日常的な場に身をおいて気分転換。



少し東へ遠出している。
夜明け前に自宅を出て高速道路を走る。
雄大な富士山にパワーをもらいAPECの緊張冷めやらぬ港町へ。

地下鉄の出口へと続く階段の途中、何回も何回も休憩しながら・・ハアハアしながらでも歩ける。
少食でも美味しいと感じて食べられる。
色づく木々が美しい街並みに見とれる。
あれもこれもと欲張った旅じゃないけれど、今を生きていると実感できる。


主人が荷物を持ってくれるから、カメラだけ持って歩く。
またがんばって前を向くために・・シャッターを押しながら歩く。






明日は温泉♪        (・e ・)


OMOTE SANDO HILLS
 



吉祥寺に次いで行ってみたかった表参道。




そこにはTVでよく見かける美しいケヤキ並木があった。




目的の”表参道ヒルズ”




表参道の坂とほぼ同じ勾配をもつと言われている「スパイラルスロープ」





6層の吹き抜けと、それを囲むらせん状の坂。
地下3階から地上3階の6層構造の設計で、まるで街歩きをしているような感じでお店巡りができるようになっている。





日本初上陸・初出店のショップが多い・・・とガイドブックに書いてあったけれど、その分野に疎いひよこには全く興味も湧かず、結局お店を一つも覗くことも無く写真だけ撮ってきた。

ファッションも雑貨も・・ハイセンスなショップばかり。
歩いている人もみんなお洒落で颯爽としている。
とてもひよこのような田舎者の居る場所ではないような気がして、居心地が悪かった。





でも、念願だった表参道歩きに挑戦できて嬉しかった。
本当はカフェでゆっくりお茶でもしたかったけれど、帰宅予定だった昨日は時間の余裕も無く急いで原宿駅まで歩き、ほんのちょっとだけ、街歩きを楽しんだ。


もう一度自分の足で訪れたいから、明日の抗がん剤治療も乗り越えたい。
こんなささやかな楽しみがあるから闘病も続けられる。
今日も一日顔晴ろうと思える。





もう一度ゆっくり訪れたい。テンションの上がる街「表参道」   (・e・)


帰国
 

昨日、無事帰国しました。



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5泊7日。
現地で病院に行くこともなく無事に過ごせたことが何より嬉しかったです。(・e・)




Honolulu一人歩き
 


今日6月30日11時15分。 日本時間は7月1日6時過ぎくらいかな?



ホノルル一人歩き2日目。

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昨日からは一緒に行った姉親子と別行動をしている。
最初は姪任せだったので地理がさっぱり頭に入っていなくて迷子状態だったけど、だいぶ楽しめるようになって来た。

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さっきカメラショップに入ってレンズクリーナーを買ってみた。
片言の単語を駆使して店員さんにカメラの故障を伝えた。
レンズに故障原因がありそうなことがわかった。
わおぉ〜!ショック!!

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レンズの汚れが原因かも?と思っていたひよこはレンズクリーナーを購入予定だった。
でも汚れが原因でないことがわかった。
クリーナーは必要なかったけれど結局クリーナーを断れなかったので購入しちゃった><
ドンマイ!?


こちらの子供たちはもう夏休みに入っているようで、街には家族ずれの親子がいたるところにいる。
流暢な英語を話す子供たちの会話に違和感を感じる。
というか、うらやましい!?

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万が一再びパスポートを使う日が訪れるならば、その時は語学力をスキルアップしてから旅立ちたい。
乳がんの転移もジェムザールで縮小させて、もう少し時間をかせげるといいのになぁ。

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これからワイキキに戻って、オーガニック・カフェでランチしようかな?(・e・)




PS. 行って来ました。 「マリーズ・ヘルス・フード・オーガニク・カフェ」

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ハワイ産食材たっぷりのヘルシーフード!
こちらに来て初めて『美味しい』と思える味に出会いました。
ひよこ好みの味でした♪

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スタッフのお姉さんも日本人?日本語で優しく対応して下さって感激。
夕飯用にノンオイルのお弁当を買って、久しぶりのご飯と野菜の煮物をホテルの部屋で頂きました☆


   
ダイヤモンド・ヘッド
 



今日6月29日 


ホノルル到着4日目。
少しこちらの生活に慣れてきました。
でも・・・〈チップ〉の習慣が無いから食事の度にモタモタしています><


今朝は早朝よりダイヤモンドヘッドに登りました。
ホノルルのシンボル、ダイヤモンドヘッド。
ガイドブックによると、30年前の噴火によって形成された標高232mの死火山。


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途中きつくて何度も挫折しかかったけれど、年配のご夫婦に励まされ何とか山頂までたどり着きました。

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ワイキキを見下ろす山頂からの眺めに感動!


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こうして頂上に到達できたのも抗がん剤ジェムザールの休薬のおかげかも?
休んでは登り、また休んでは登り、ヘロヘロになりながらも山頂までたどり着けた自分は「本当にステージ4のがん患者だろうか?」と思ってしまうくらい不思議。
これもハワイのパワースポット効果かな?


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宿泊ホテルはワイキキビーチの真前で最高のロケーションです。
ビーチを散歩したり、ベンチでお茶しながらビーチを眺めながらボーっとしたり。
憧れのハワイでこうして海を眺めている自分が信じられません。
すべてに癒されます。

残念なことは言葉がうまく通じないことかな?!
もう少し英会話がスムーズにできたなら、もっと楽しい旅になったのに・・・
語学力不足を痛感しています。
残り少なくなったホノルル生活、おおいに楽しみたいと思います。


自宅でひよこの代わりに留守番・家事・仕事をしてくれている、主人と義父と息子に感謝です!


では、また。  アロハ〜♪♪           (・e・)

Honolulu
 


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行って来ます ♪              (・e・)